クラシック音楽やコンサートの素朴な疑問にクララママがお答えします!
クラシックコンサートも、バレエを見るのも初めてです。初心者でも、子どもでも楽しめますか? また、どんなところが見どころなのか、教えてください。
夏休みコンサート「くるみ割り人形」は、オーケストラとバレエを一度に楽しめる舞台。その見どころをバレエの演出と振付を手がける鈴木稔さんに聞いてきました!

通常のバレエ公演と日本フィルの夏休みコンサートの最も違う点は、オーケストラとバレエダンサーが同じステージに立つこと。普通のバレエのステージだとオーケストラはステージ下のピットにいて、ダンサーだけがステージに立つのですが、このコンサートは音楽もバレエも同じく主役なのです。はじめて日本フィル夏休みコンサートで共演した時は、ステージが狭くなっちゃうから大丈夫かな、と心配したんですが、意外にダンサーたちに好評で。踊る自分たちが音楽を従えているような気分になるんですって。気分よく踊るダンサーたちの表情にも注目していただきたいですね(笑)
<くるみ割り人形>はチャイコフスキーの3大バレエのひとつで、たくさんのダンサーたちが出てきて、迫力ある踊りを披露します。ねずみたちとくるみ割り人形たちが戦うシーンは、演出もいろいろ考えているので楽しみにしていてください。また、王子様に変身したくるみ割り人形とクララが行くお菓子の国でのシーンも楽しいですよ。アラブや中国、スペインなど様々な国の音楽にあわせて、その国の衣装をまとったダンサーたちが踊るんです。アラブはコーヒー、スペインはチョコレート…など、ご当地のお菓子や飲み物を表現しているんです。
テレビに慣れてしまうと、想像力を使うことなく物語を楽しめてしまいますね。ところがこのステージでは、言葉を使わずに音や動きから物語を想像することができる力が必要なんです。でも心配しなくて大丈夫、子どもたちも大人たちにもちゃんと分かるように作られているんですよ。
ステージの途中で、お子さんが退屈してしまうシーンもあるかもしれません。でもそれはその次の楽しさを味わうために必要な退屈だったりするんです。いつでも面白い、面白くなかったらすぐにチャンネルチェンジ、というテレビの世界とは全く違うんです。退屈する、でもその先の大きな感動のために少し我慢する。ぐずってきたらそれをなだめたり叱ったりする。それも教育の一環だと思うんです。
「生」のステージの良さというのは、そういうところにあるんじゃないかと思います。電車賃や時間をかけてわざわざやってくる異空間、そこでは飽きたからといってすぐにチャンネルを変えられない。でもそれだからこそ、生の演奏や生の踊りなど、テレビでは味わえない大きな感動がある。それを楽しみにぜひ、会場に来ていただきたいです。
…と、偉そうなことを言ってしまいましたが(笑)、参加する皆さんが楽しんでくださればそれでいいんです! 毎年感じるのですが、子どもたちよりもお母さんたちの方がずっと楽しんでくれているようなんですよね。子ども連ればかりのコンサートなので、子どもが多少騒いだりぐずったりしてもOK。それよりもお母さんたちが心置きなくステージを楽しんでくれれば、それが子どもたちにも伝わって、楽しい1日を過ごせると思いますよ。
では、夏休みにお会いできるのを楽しみにしています!

バレエ・マイスターと呼ばれる鈴木稔さん、とっても素敵な方でした!
退屈するところがあっても当たり前、それがさらなるわくわく感につながっていくんですね。
クララママ(36歳)心優しい女の子・クララ(7歳)とわんぱく盛りの兄・フリッツ(9歳)の二人の子育てに追われる専業主婦。独身時代はバンドブームに乗ってバンドの追っか けに夢中だったが、最近は優雅な気分になれるクラシックに興味津々。自宅でCDをかけたり、本を読んだりして知識を増やしてはきているものの、夫の帰りが 遅いのでコンサートになかなか出かけられないのが悩み。音楽以外の趣味は、お菓子作りとパン作り。